通常投稿が先です
大阪で飲食店の投稿を撮影込みで作っていると、「広告を出せば来店が増えるか」と聞かれます。順番が逆になりやすいところなので先に書きます。広告は、投稿を知らない人に届ける道具です。届いた人はプロフィールを見に来て、そこに投稿が数本しかなければ、店の雰囲気もメニューも分からず帰ります。
目安は、リールが10本以上あり、プロフィールに場所・営業時間・予約方法が揃っている状態です。そこまでは飲食店のインスタの始め方の通りに進めてください。この記事は、その後の話です。
配信エリアは、店から半径で
Instagram広告(Meta広告)は、店の住所を地図上で指定し、半径で配信範囲を絞れます。飲食店の商圏は狭いので、徒歩と自転車で来られる1〜3kmから始めます。駅前の店、観光地の店は、通勤や観光で通る人を含めるために広げます。
届く相手は、いまの管理画面では「この地域に住んでいる、または最近いた人」が基本です。以前は住んでいる人だけ、最近いた人だけと分けて選べましたが、選択肢は変わるので設定画面で確認してください。半径の最小値と最大値も、場所の種類によって変わると案内されています。
予算は1日1,000円前後から
Metaのヘルプでは、表示回数で課金される広告セットの日予算は1日1米ドル相当が最低とされています。円に直せば数百円で出せます。ただ、その金額では配信の学習が進まず、何が良かったのかが読めません。1日1,000円前後、月3万円ほどで2週間回し、数字を見てから足すか止めるかを決めます。最初から月10万円を入れる必要はありません。
目的は「トラフィック」(プロフィールや予約ページへ)か、投稿のブースト(反応の良かった投稿をそのまま広告に回す)のどちらかで十分です。
広告に回す投稿
広告用に撮り下ろすより、通常投稿で反応の良かったリールを回すほうが外れません。見る人が反応した理由がすでに分かっているからです。
- 料理の寄りから始まり、店の場所が分かるリール
- 期間限定メニューや季節の仕入れ。「いつまで」が入っているもの
- 店主やスタッフが一言話している動画。知らない店に入る不安を下げます
- 予約方法や個室の案内。見た人が次に取る行動が決まっているもの
向かないのは、文字だらけの画像、割引額だけを大きく出したもの、お客様の顔が写っているものです。写り込みの扱いは通常投稿と同じで、同意のないお客様は出しません。
来店をどう数えるか
広告マネージャに出るのは、リーチ、再生、プロフィール訪問、リンクのクリックまでです。来店は店側で数える仕組みを作ります。
| 方法 | やり方 |
|---|---|
| 合言葉・クーポン | 広告の文面だけに「インスタ見た、で一品」などを載せる。通常投稿には載せない |
| 予約の流入 | 予約フォームや公式LINEに広告からのリンクを使い、配信期間の件数を見る |
| 前後の比較 | 配信前2週間と配信中2週間の予約数・新規のお客様の数を並べる |
| 道順のタップ | プロフィールの住所や道順が押された回数。来店に近い行動です |
月3万円で新規が何組来たかが分かれば、1組あたりの広告費が出ます。客単価と来店頻度から、続ける価値があるかを判断できます。
止める判断と、続ける判断
2週間でプロフィール訪問は増えたが予約が増えない場合、原因は広告ではなくプロフィールか投稿です。広告を止めて、プロフィールと投稿を直してから再開します。予約が増えたなら、同じ投稿のまま予算を1.5倍にして、もう2週間見ます。広告を触るのは2週間に1回で十分です。
来店につなげる通常投稿の組み方は、飲食店の集客SNSで店の種類ごとに書いています。広告を出す前の状態を整えるときに使ってください。