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Column

訪問看護の採用戦略|紹介会社に頼らない導線の作り方

紹介会社を切る話ではありません。
頼る順番を変える話です。

公開 2026年10月18日更新 2026年11月4日執筆 日下部 宏樹(代表取締役)

紹介会社に全部頼ると、採用費が読めなくなります

訪問看護ステーションの管理者や経営者の方に向けて書きます。看護師1人を紹介会社経由で採ると、手数料は年収の一定割合です。厚生労働省が職業紹介事業者に行った令和3年の調査では、看護師の紹介手数料率は平均で年収の26%、20%台とした事業者が約半数でした。年収450万円なら90〜135万円です。早期に退職されれば返金規定があっても全額は戻らず、翌年また同じ費用がかかります。

紹介会社を使うなという話ではありません。急な欠員には紹介会社が早いです。問題は、紹介会社しか導線がない状態です。株式会社Bee(大阪)は福祉領域の採用アカウントを撮影込みで運用していて、その経験から、訪問看護の採用導線をどう分けるかを書きます。

4つの経路の役割分担

経路届く人費用の性質向く場面
紹介会社いま転職活動中の看護師成功報酬。1人ごとに年収の2〜3割前後急な欠員。1〜2か月で埋めたい
求人媒体条件で探している看護師掲載料か応募課金条件面で競争できるとき
SNS病棟で働きながら、訪問看護を見ている看護師運用の固定費。採れるほど1人あたりが下がる半年先の採用。定着を重視
リファラル(職員の紹介)職員の元同僚、同期報奨金職員の満足度が高いとき

上の2つは「いま探している人」の取り合いで、ステーションの数だけ競合がいます。下の2つは「まだ探していない人」に届きます。紹介会社に頼らない導線とは、下の2つを育てて、上の2つを急ぎのときだけ使う形のことです。

SNSは、病棟から移りたい看護師に届く導線です

訪問看護への転職を考える看護師の多くは、病棟勤務で夜勤やシフトに疲れた人です。興味はあるが、一人で訪問して判断できるか、オンコールはどのくらい呼ばれるか、給料は下がるのか、という不安があります。この段階の人は転職サイトに登録しておらず、紹介会社からは見えません。

SNSの投稿は、この不安に順番に答える形で組みます。1日の流れは時刻つきで見せ、オンコールは実際に呼ばれた回数を出し、病棟との違いは移ってきた職員本人に話してもらいます。投稿の型は訪問看護ステーションのSNS活用に書きました。利用者さまのご自宅は撮らず、事務所と移動と職員だけで成立します。

SNSで知ってもらった人が、半年後に転職を決めたとき、紹介会社を通さずにDMや公式LINEで直接来る。これが導線が育った状態です。紹介会社経由で来た人が、面接前にSNSを見て不安を減らしている、という形でも効きます。

導線をつなぐ順番

  1. 求人票を整える。給与の幅、オンコールの手当と回数、直行直帰の可否、記録の方法を数字で書く。SNSから来た人も結局ここを見ます(求人票とSNSの役割分担)
  2. SNSで不安に答える投稿を出す。最初の10本は1日の流れとオンコールの実際
  3. 質問を受ける窓口を作る。DMか公式LINEで、応募前の質問に管理者が答える
  4. リファラルの仕組みを作る。紹介した職員への報奨と、紹介された人が見られるSNSの投稿を揃える
  5. 紹介会社は急募のときだけ使う。手数料率と返金規定は契約前に比べる

見る数字

応募経路ごとの応募数と採用数、採用1人あたりの費用、入職6か月後の在籍。この3つを経路別に並べます。SNS経由の人は入職前に職場の様子を見ているので、定着に差が出るかどうかも経路別に確かめておきます。定着まで含めて1人あたりの費用を出すと、経路ごとの差が見えます。

弊社の場合

株式会社Beeは、放課後等デイサービスなど福祉領域の採用アカウントを、企画・撮影・編集・投稿・分析まで月額20万円から運用しています。訪問看護ステーションの運用はこれからの領域ですが、「現場を見せられない前提で、職員の言葉で不安に答える」という設計は同じです。看護師採用でSNSをどこに置くかは、介護・福祉・医療の採用SNSでご相談ください。

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日下部 宏樹代表取締役

株式会社Bee 代表取締役。採用・集客を目的としたSNS運用代行を、企画・台本から現地撮影・編集・投稿・分析まで一気通貫で手がける。大阪拠点、全国対応。

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