ここで揉めます
採用アカウントで最も問題になるのが、退職した社員の投稿です。2つの方向で揉めます。
- 本人から「自分が写っている動画を消してほしい」と言われ、人気の投稿を消すことになる
- 辞めた人が笑顔で働いている動画が残り続け、それを見て応募した人が入社後に「あの人はもういない」となる
どちらも、出演前に決めていれば起きません。
事前に決める原則
出演を頼むときに、退職後の扱いを本人と書面で決めておきます。弊社がすすめている原則は、次のどちらかです。
| 原則 | 内容 | 向く会社 |
|---|---|---|
| 退職後は非公開 | 退職日から〇日以内に、本人が写っている投稿を非公開にする | 迷ったらこちら。揉めない |
| 本人の同意があれば残す | 退職時に本人に確認し、同意があれば残す。なければ非公開 | 投稿の資産を残したい会社 |
「何も決めない」が危険です。同意書に入れる項目は同意書のテンプレートに書きました。
決めていなかった場合
本人から削除の申し出があった
速やかに非公開にしてください。「人気の投稿だから」「会社の資産だから」は、本人の肖像を使い続ける理由になりません。対応が遅れると、本人がSNSで「会社が消してくれない」と発信することがあります。
申し出はないが、辞めた人の投稿が残っている
本人に連絡して、残していいかを確認します。連絡がつかない場合は、非公開にするのが安全です。
複数人が写っていて、1人だけ退職した
その人の顔が判別できる場合は、非公開にするか、編集して該当部分を切ります。後ろ姿や引きの画で判別できないなら、残して問題ないことが多いですが、本人に一言確認するのが丁寧です。
残す場合の条件
- 本人の同意が書面(メールやLINEでも可)で残っている
- 募集の投稿(「スタッフ募集」「一緒に働きませんか」)には使わない
- キャプションに在職中の人物のように書かない
- 本人から取り下げの申し出があれば、いつでも非公開にする
消す場合の考え方
非公開にする(アーカイブ)と削除は別です。アーカイブなら、数字の記録は残り、本人の同意が取れれば戻せます。削除は戻せません。まずアーカイブにしてください。
「消すともったいない」という気持ちは分かりますが、残して本人と揉めたときの損失のほうが大きいです。1本の投稿より、会社の信頼のほうが重いです。
採用への影響を減らす
特定の1人に依存した運用にしないことです。1人のスターを作ると、その人が辞めたときにアカウントの大半を消すことになります。複数の人が交代で出る、手元や現場の投稿を混ぜる、という形にしておくと、誰かが辞めても運用が続きます。
在職中からできること
- 出演前に退職後の扱いを書面で決める
- どの投稿に誰が写っているかを一覧にしておく(退職時にすぐ対応できます)
- 退職の手続きに「SNS投稿の確認」を入れる